睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群は、「無呼吸」という寝ている間に呼吸が止まっている状態、または「低呼吸」という呼吸が非常に浅くなっている状態が繰り返されてしまう病気のことを言います。日中の強い眠気から交通事故などを引き起こす病気として,世間に広く知られる病気となりました。日本全国で約300万人もの患者が存在すると言われますが、多くの方は適切な治療を受けていません。睡眠は人生の約1/3という大きな割合を占めています。本来であれば身体、脳にとってとても大切な休息であるはずなのですが、睡眠時無呼吸症候群であれば健康的に生活が送ることは困難になります。
睡眠時無呼吸症候群の症状
●就寝時
□いびきをかく
□いびきがとまり、大きな呼吸とともに再びいびきをかく
□睡眠中呼吸が止まることがある
□息苦しくて目が覚めることがある
□睡眠中トイレでよく起きる
□寝汗をよくかく、寝相が悪い
●起床時
□頭が痛かったり、重たい
□口の渇きがある
□十分に寝ても熟睡感がなく、疲れが取れない
□スッキリ起きられない
□体が重い
●日中の活動中
□強い眠気がある
□倦怠感がある
□集中力が続かない
□記憶力が低下してきた
□いつも疲労感がある
このような症状があれば睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群の原因
主な原因は肥満による首回りの脂肪、顎が小さいことで気道へ舌が落ちるまたは下が大きい、扁桃(へんとう)肥大などによって、睡眠中にのどの空気の通り道(上気道)は閉塞し、「無呼吸」や「低呼吸」が繰り返されます。
睡眠時無呼吸症候群の検査
診察時にのどの奥や顎の形に異常がないか確認します。 事前問診や症状、生活状況をお聞きし、睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合、ご自宅での、簡易的なセンサーを就寝時に取り付けていただく検査を行います。
AHIが40回以上であれば重度の睡眠時無呼吸症候群の診断となりCPAP治療を行いますが、AHIが5回以上~40回未満であれば軽度~中等度であると診断し、CPAP治療を行うのであれば確定診断が必要になります。その場合は医療機関に入院しての精密検査(PSG検査)を行います。簡易検査と同じく寝ている時にセンサーを取り付けて寝ていただくだけで検査は終わります。
睡眠時無呼吸症候群の治療方法
①CPAP治療
睡眠時無呼吸症候群の治療方法として最も効果が期待できるのが「CPAP治療」です。CPAPとは睡眠中に空気を送り込む小型の機械のことで、就寝時に鼻や口にマスクを装着し、気道に一定圧で空気を送り、気道が閉塞していない状態にする治療方法です。CPAP治療は睡眠時無呼吸症候群を治す根本治療ではなく、気道の閉塞を防ぐことが目的ですので、毎日就寝中に適切に使えているかが重要です。
②生活習慣の改善
睡眠時無呼吸症候群は、肥満によって舌や喉の周りに脂肪がつくと気道が狭くなります。また就寝前の飲酒によって筋肉が緩み気道が閉塞しやすくなります。仰向けで寝ると舌が気道を防いでしまいますので、横向きに寝ることをお勧めします。このように生活習慣を改善することで睡眠時無呼吸症候群の対策になります。
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